ディアウォールで棚を作る ートイレ編ー

トイレに棚を作ろう

・かかった費用:約8,000円(ディアウォール部品:約3,500円、木材:約1,500円、水性ペンキ:約2,500円、L字金具12個:約500円、紙やすり:約100円)
・制作時間:約3時間
・使った工具:電動ドライバー
・難易度:★☆☆☆☆

高さのあり過ぎる危険な棚を解消したい

左側の「Before」写真。ごく普通のトイレの小部屋で、特に何も問題がないように見えます。……が!トイレットペーパーが乗っている突っ張り棚の高さが、185㎝もあるんですΣ( ̄□ ̄;同居する前は知らなかったのですが、同居してからびっくりしたこと……それは、この棚にトイレットペーパーを上げ下ろしするため、70過ぎの母が、便座の上に乗っていたという事実Σ( ̄□ ̄;
「危ないから棚の高さを低くしよう」と提案しても、「せっかくの窓が隠れてしまうのが、どうしてもイヤ」と受け入れてくれません。そのうち怪我でもしかねない…と心配していたところ、『ディアウォール』という、DIYerに大人気の、素晴らしいツールに出会ったのです!

このディアウォールを使って、母がトイレで転落事故を起こさずに済む棚を作ることにしました。

「ディアウォール」とは

「ディアウォール」について調べていくにつれ、「この商品作った人、神……!!!」と、感動の嵐でした。

ディアウォールとは、「1×4(ワンバイフォー)材」や「2×4(ツーバイフォー)材」などを使い、部屋傷をつけることなく、柱を作る事が出来る商品なのです。

クギやネジを使わずに柱が作れるので、賃貸住宅にお住まいの方でも、DIYで快適ライフを追求することができる優れものホームセンターでも、専用コーナーが作られているほど、人気の商品です。

柱を2本立てて板を渡せば、棚が作れます

「RoomCrip」や「Pinterest」などのアプリには、ディアウォールを使った素敵DIY作品たちが多数投稿されていますので、アイデア探しにも困りません^^

ディアウォール-DIAWALL公式サイト-若井産業-へは こちら

1×4材、2×4材って?

1×4(ワンバイフォー)、2×4(ツーバイフォー)というのは、木材のサイズを現しています。他にも1×6とか2×2とか色々な種類があるけど、まずは1×4と2×4を知っておけば大丈夫です。

  • 1×4……19㎜×89㎜
  • 2×4……38㎜×89㎜

ちなみに、2×2は38㎜×38㎜です。なんとなく法則性がわかりますね^^

長さは「㎜」表記ではなく「フィート」で表されることも多いです。表示よりもやや長めに切られていることが多いので、こちらは概数です。

  • 3ft……910㎜
  • 4ft……1210㎜
  • 6ft……1820㎜
  • 8ft……2430㎜

素材は、ホワイトウッドとかSPF材と呼ばれる外国産の白い木です。SPFは、「Spruce=トウヒ、Pine=マツ、Fir=モミ」の頭文字を取ったもの。

色も木目も綺麗だし、何より安価なのが嬉しいです♪

柔らかくて加工しやすくて、扱いやすい木材です。大量生産されているので安いし(1×4材4ftで、298円とか)、ホームセンターにもよく売られているので、私もよくお世話になっています。

ただし、デメリットとしては「腐りやすい」。屋内で使う分には全く問題ありませんが(楽器の竿にも使用しました^^)、ものすごく湿気のある場所(浴室など)や、雨ざらしになる場所での使用は、やめときましょう。

木材を選ぶコツ

売り場では、一見どれもキレイに揃っているように見えますが、よーく見ると、一本一本に個性があります。節だらけのもの、ヒビが入ったもの、湾曲してるもの。節の部分はとても堅いので、加工が大変です。湾曲→曲がりがひどい木材を使うと、綺麗に仕上がりません。曲がりのあるなしは、写真のように、木口(材木を横切りにした面)から木を眺めてみると、はっきりとわかります。

注)これはSPF材ではなく、杉です^^;

とはいえ、節がまったくないものや、完全に真っ直ぐな木材をさがすのは至難の業です^^安価な木材ですし、ある程度は妥協が必要です。

採寸、設計図

では、実際にディアウォールを使って棚を作る作業を始めましょう!

まずは、棚を作りたい場所の、床から天井までの高さを測ります。棚の幅も決めます。柱は2×4材、棚板を1×4材で作ると華奢な印象に、柱も棚板も2×4材で作ると、どっしりした印象になります(※1×4材で柱を作りたい場合、強度の関係で1,100㎜の高さまでと使用制限があります)。

ディアウォール公式サイトでは、「木材を天井の高さから45㎜短くカット」とありますが、amazonのレビューや皆様のブログなどを拝見していると、「45㎜よりも40㎜の方がいい」とよく書かれています。迷いながらも我が家の場合、天井高2412㎜から切りよく42㎜を引き、2370㎜の2×4材を2本用意しました。

広くてオープンな場所なら、柱を立ててから棚の幅、高さを決めても大丈夫です。今回のように、狭くて奥まった場所に棚を作る場合は、あらかじめ簡単な設計図を書いておき、棚も取り付けてから設置することをおすすめします。

やすりがけ

木材の表面をやすりがけします。どの程度やすればいいの?と調べたら、「気の済むまで」と書かれた記事も(笑)。家具なので、手が触れたときに、木のささくれが引っかかったり、トゲがささったりしない程度にはやすりましょう♪表面を滑らかにすればするほど、塗料のノリもよく、綺麗な仕上がりになりますよ^^
2×4材のほうがささくれが酷いので、しっかりやすりがけしましょう!240番あたりの紙やすりをよく使うのですが、ささくれがあまりに酷いときは、60番や100番なども使います。1×4材は、2×4材ほどささくれていないので、320番とか400番を一回で十分だと思います。やすりの番号は、小さいほど荒く、大きいほど細かくなります。紙やすりはA4サイズくらいの大きさで、40円ほどで購入出来ます。

塗装

ペンキには「油性」と「水性」があります。水性の方がにおいも少なく取り扱いが楽で、使用後の刷毛は水洗いできます。油性は水性よりも保護力が強い分、取り扱いもやや大変。使用後の刷毛はシンナーで洗わないと落ちません。私個人の認識では、

  • 水性ペンキ:室内用
  • 油性ペンキ:屋外用

だと思っています。水性ペンキは、重ね塗りすることで色も深くなっていきます。私がよく使うのは、アトムペイントの「水性自然カラー」シリーズ。

100均の木製ティッシュケースを塗装しました。色はウォルナットです

組み立ててから塗装する方が多いですが、今回は狭い場所なので先に塗装しておきます。十分に乾燥させてから作業しましょう!窓枠の色に合わせて、ペンキの色は、「パイン」を使いました。

組み立て

カットした木材の両端に、ディアウォール(写真①④)をはめ込みます(バネがついている方が天井側です)。万が一緩いと感じるようなら、100均で売られている「キズ防止パッド」などを木材に貼って調整するのもアリだと思います。

②の棚受けは、ディアウォールではなく、普通のL字金具を使いました。トイレットペーパーを2つ乗せるだけなので(笑)、強度は必要ないと思ったからです。ディアウォールの棚受の耐荷重は5キロ、価格は左右一セットで500円ほど(amazonで419円でした)。このL字金具は一個50円しなかったので、相当安上がりです*^^*強度が必要な場合は、ディアウォールの棚受けや、もっと強度のある金具を選びましょう。

③は、木材をつなぐためのジョイントです。我が家のコンパクトカーでは、2メートルを超す木材を運べるのか不安だったので、半分にカットして持ち帰り、このジョイントでつなげました。ちなみに、8ft(2,430㎜)くらいの長さの木材なら無理やり乗せられることが分かったので、今ならこんなことしません(笑)。

棚受けやジョイントを取り付けるのに、付属のネジを使います。

手仕事での取り付けも出来ますが、相当疲れると思います

もし、これからもDIYしたいな♪と思われているのなら是非、電動ドライバーの購入をおススメします!(工具の記事も見てみてくださいね^^)購入の予定がなくても、ホームセンターに工具レンタルサービスがありますので利用されることをおススメします!1泊2日で300円程度で借りられます。消耗品扱いの先端ドリル部分を自分で用意しなくてはならないのですが、安いものなら200円くらいで購入できます。

ディアウォールを活用しよう♪

いかがでしたか?
初めて作ったディアウォールの棚は、母だけでなく、家族みんなに大好評でした!
ディアウォールは、アイデア次第で色々なものが作れるので、是非、快適空間作りに活用してみてください♪